黒坂岳央です。

昨今、不正使用やハッキングリスクが急騰している。

PCにキーロガーを仕込まれてパスワードやクレジットカード情報を盗み出しす不正使用や、暗号資産のウォレットから抜き取る被害がSNSを中心に報告が上がっている。

経路として大変多いのは、EメールやDM経由でソフトウェアやフィッシングサイトへのURLをクリックさせる手口だ。「これは不正だ」と気付いた時にはごっそり抜かれている。最近は犯行の手口も非常に高度化しており、単にサイトの二段階認証を設定したりパスワードを複雑化、ウイルス対策ソフトだけでは対応しきれない。

結論、大きくハッキングリスクを下げる方法としては、機密情報にアクセスする専用のPCと専用回線を用意することだ。

Sompong Lekhawattana/iStock

専用PCと専用回線のセキュリティレベル

奪われると困る情報を扱う時だけ使用する専用のPCと専用回線を使えば、セキュリティは一気に堅牢になる。

セキュリティが破られるのは、ソフトのダウンロードやURLのクリックで偽サイトへのアクセスが起点になることが多い。また、海外のサイトを巡回する過程でウイルスを拾う恐れもある。それなら完全に専用の端末を用意してしまえば良いのだ。確かにコストや手間がかかってしまうかもしれないが、特に資産は失ったら悔やんでも悔やみきれない。昨今、手口の高度化で上級者も攻撃を受ける時代なので、よほどセキュリティに自信がある者以外は端末レベルで物理的遮断をするのが最も強い。