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今回、元FM802アナウンサーで、現在フリーナレーターとして活動している、下間都代子さんが初出版をされた。主宰するClubhouse(音声SNS)の「耳ビジ★耳で読むビジネス書」 は5000名近いリスナーを抱える人気番組でもある。

阪急電鉄の車内放送、京阪電車の駅構内放送などでも著名な声の専門家が、信頼される「声」と「話し方」の秘密について解説したい。

「この人なら!と秒で信頼される声と話し方」(下間都代子著/日本実業出版)

ココロの武装解除

いまの社会では、意図せずに他人の無思慮な言葉や中傷に巻き込まれるリスクがある。このようなリスクは極力避けたほうがいいし、巻き込まれることは得策ではない。そのため、慎重に行動することが求められ、自己防衛が必要になってくる。

「心の鎧を常に身につけなければならないということは、片時も安心してリラックスすることができないことを意味します。自分以外の人に対して、『この人は自分のことをどう思っているのだろうか。敵か?味方か』と、疑いながら付き合っています。敵か味方かわからないうちは自分の本音をさらけだすことはできません」(下間さん)

下間さんは、傷つけられるのを避けるために「ココロの鎧」を着けていると言う。しかし、それは声によって軽減することも可能である。「ココロの鎧」を脱がす声とはどのようなものか?

「心の鎧」を脱がすには、自己認識として、自分の感情や反応に気づくことが前提である。それらがどのように「心の鎧」を形成しているかを理解しなければいけない。

さらに、他人とのオープンで誠実な対話を通じて、理解と共感を深めることに気づかなければいけない。「ココロの鎧」を脱ぐことは、自分と他人とのより深いつながりを理解しなければいけないのである。