昨年、ミシュラン三ツ星レストラン12軒に全て出かけてみました。それでわかったのは、三ツ星だからといって、必ずしも素晴らしい飲食店とは思えないと言う当たり前のことでした。

素晴らしいレストランもたくさんありましたが、もう二度と行く必要がないと思う店も複数存在しました。

個人の好みの違いと言えばそれまでですが、少なくとも私にとってミシュランの評価はそれほど当てにならないことがわかりました。

私が好きなのは、おいしいことも大切ですが、何より食事が終わって気持ちよく帰ることができるお店です。

食事とは一緒にいて、楽しい人たちと楽しく時間を過ごすための大切な引き立て役です。お酒やお料理の味も大切ですが、何より楽しくなければ意味がありません。

媚びる客に店主が威張っている、あるいは常連としか口をきかない店だったり、客の前でスタッフを叱責するような店は、どんなに美味しくても私は楽しいとは思えず、行きたいと思いません。

お店探しには、グルメガイドブックを参考にするより、自分と好みが似ている人が勧めているお店に出かける。その方が、素敵なお店に出会える確率が高くなります。今週も横浜の野毛まで出かけて、紹介されたお気に入りの台湾料理を食べてきました(写真)。

料理人にとっては、ミシュラン掲載は夢なのかもしれません。しかし、たとえ掲載されていなくても、たくさんの人に愛されている魅力的なお店は各地に溢れています。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年12月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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