今週香川の三豊と高松に出かけて忘れられない食べ物は、讃岐うどんでもなく、高松のお寿司の名店でもなく、伊吹いりこセンターで食べた朝ラーメンでした。
伊吹いりこという瀬戸内海にある伊吹島でとれたいりこ(かたくちいわし)で出汁をとったラーメンです。細麺がスープとよく合って後味もすっきり。普段はあまりラーメンを食べないのですが、これは中毒性がありました。
その味がどうしても忘れられず、高松にある乾物商の老舗「丸一倉庫」で銀付伊吹いりこといういりこの最高級品を買ってきました。
伊吹島のいりこは漁場と加工場が非常に近く、網あげされたイワシをわずか30分程度で加工場まで運び熱湯で煮ることで高い品質を実現しています。
その中でも「銀付」とは、水揚げされたカタクチイワシを生きたまますぐに釜茹ですることで、うろこがついたままの状態でいりこになり、それが銀色に輝くことが名前の由来です。新鮮な証拠で、いりこの最上級品です。
この伊吹いりこを一晩水に浸して、翌日に出汁を取るのに最高と言われる羅臼昆布と一緒に出汁を取り、少量の手作り醤油、藻塩、みりん、日本酒などで味を整え自家製のスープを作ってみました。
専門店の味には届かないかもしれませんが、深い味わいで最高です。
自宅ではラーメンではなく、奈良で買ってきたそうめんの最高級品「白髪」を使ってみました。