世田谷区が公開した「新型コロナウイルス感染症 世田谷区の対応記録」が酷すぎる。4月25日、福祉保健常任委員会で突如報告されたが、その内容たるや、保坂区長の自画自賛ばかり。あの「誰でもいつでも何度でも」とテレビでぶち上げ、区民を大混乱に陥れた「世田谷モデル」を成功例と位置づけるこの記録は、速やかに撤回されるべきだ。
委員会では、ひえしまが「保坂区長の宣伝に他ならない」と指弾したほか、自民の委員から「バランスを欠く内容だ」との指摘があり、立憲の委員からも「(世田谷モデルの)広報の仕方についての記述が必要ではないか」と苦言を呈せられる始末。
行政は「各界の声をコラムとして掲載しているので、偏りはない」と答弁していたが、そもそも、区長はじめ行政の落ち度を指摘する内容など一切掲載されていないし、そんなことをわざわざ書く人もいないだろう。両論併記でも何でもない、ただの保坂区政の“成功譚”に成り下がっている。