才能光る発信者たち

ブログやYouTubeの発信者の中には、知名度はほぼないのに驚くほど優秀でビジネス力の高い人がいる。フォロワーが数十万、数百万人いるインフルエンサーと呼ばれる人を凌駕する圧倒的に造詣深く、徹底的に本質でどの記事や動画も素晴らしいと思えるものを作っていたりする。

だが、誰にも見られない。内容の質、つまり実力は素晴らしいものを持っているのにほとんどの人は素通りしてしまっている、言い換えれば評価されていないということだ。最近はAIのアルゴリズムでユーザーが求めるコンテンツを出せる発信者しか見られないので、どれだけ実力があってもアルゴリズムに乗ることを意識しなければ存在しないのと同じなのだ。

自分はAIのリコメンドを無視して、手動であえて隠れた才能を探すことも多く、たまに宝石のように才能光る発信者を見つけることがあり、すっかりハマることがある。だが歯がゆい。大変優秀なのに評価されていない。往々にしてしばらく発信した後は、更新が止まり、やがてドメインの有効期限切れとともに静かに電子データの海のもくずとなって消えていく。本当にもったいないことだ。

評価も実力の内

顧客やユーザーのニーズに訴求できなければ、真の実力がどれだけ優れていても存在を許されない。そんな厳しい世界が資本主義経済である。つまり、自分の実力を評価されることを前提に仕事をしなければいけないということである。

サラリーマンでいうなら、真の顧客は評価者であり多くの場合は上司だ。上司に嫌われてしまえば、実力があっても良い評価をつけてもらうことは難しい。だから仕事はきっちりこなすのは当然として、上司が気持ちよくポジティブな評価をしたくなるような振る舞いまでが仕事なのである。

自営業者ならマーケットからの評価である。全員から好かれる必要はないし、むしろターゲット顧客以外からは好かれてはいけない立場である。だが好かれたい相手には嫌われないように、約束を守って誠実に仕事をしたり、顧客の期待値を常に超える成果物を出し続ける努力が必要になる。

「頑張りを報われない」というのは評価も実力の内という事実を見落としている。世の中は評価される仕事をしてなんぼなのだ。

 

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