能登半島の方々は厳しい冬を過ごしておられるのに、この国の政治は何をしているのだろうと思う。派閥の会長を辞めたはずの人が、派閥の解散を声高に主張する。総理大臣を辞職した政治家が、内閣の総辞職を宣言することができないのと同様に違和感がある。この1点だけでも摩訶不思議な世界だ。
その上、どう考えても派閥の存在と裏金問題のすり替えが起こっている。不正を行っていない派閥もあるのだから、常識的に考えて、派閥があるから裏金が生まれるとの関係は成り立たない。派閥をなくすことと、資金を透明化することは別次元の課題であるはずだ。
そして、すべてを秘書の責任にという昭和時代を見ているような構造が、日本をむしばみ、日本の衰退を招いているのだ。多くの識者が脱税ではないのかと訴えているが、多くのメディアがダンマリを決め込んでいる。
そして、科学の世界では根拠のない論文を生み出し、それを販売しているペーパーミル(フェイク論文製作工場)に対して大きなメスが入ろうとしている。1月19日のNature誌のNews欄に「Science‘s fake-paper problem: high-profile effort will tackle paper mills」というタイトルの記事が掲載されている。