黒坂岳央です。
「老害」というと60代、70代の感情を爆発させ話を聞けない老人を連想する人も多いだろう。しかし、実はマイルドな老害は40代と早い段階から始まるという。こちらの記事で「全体を考えてよかれと思ってやっている仕事がソフト老害だ」という鋭い指摘をしている。「自分は老害の被害者」と考える中堅こそ、実は老害の加害者ということもあり得る。
老害を端的にいえば「権力の力で若者の可能性を潰す」ということだ。自分自身、40代で会社経営者で若者が働く組織をリードしている立場なので考えさせられた。
「任せて見守る」の難しさ上司や社長の立場になると痛感することがある。それは「若手に仕事を任せ、黙って見守る」ということの難しさだ。
後ろから新人の仕事を見ていて「ああ、それはやる必要ないのにな」とか「これなら自分がやったほうが遥かに早いのに」と感じてしまうことは多い。だがぐっと堪えて、失敗やムダを経験させながら本人の成長を見守る。これには強い胆力が求められる。これは親の育児も同じだ。「ああ、もうそうじゃないよ」と操縦桿を奪い取りたくなる気持ちをぐっと堪えることはなかなか難しい。