前記のとおり、金日成主席は「朝鮮戦争」の教訓により「武力統一戦略」から「平和統一戦略」に転換した。現在の金正恩政権も基本的にはこの方針を継承しているとみられる。
しかし、今後、韓国において親北左翼勢力や民衆による大規模な反米反基地闘争や反政府暴動などにより政権が崩壊し韓国国内が非常事態となった場合は、核を保有する北朝鮮の軍事介入による「武力統一」の可能性は排除できないであろう。
しかし、今後、韓国がそのような非常事態に陥らない限り、北朝鮮による「武力統一」の可能性は極めて低いと考えられよう。