しかし、筆者は既婚者で子供もいるので、「恋愛したい、モテたい」という欲求はない。厳密に言えば、人として、ビジネスマンとしてはできるだけ魅力的でありたいという欲求はあるものの、いわゆる恋愛的文脈における「モテ」を求める段階は過ぎている。そのため、このような悪口を言われても、正直、なぜそのワーディングチョイスをしたのか?「よくわからない感覚」になるのだ。
他には「集団行動出来なさそう」という悪口も似たような理由でズレていると感じる。自分はチーム戦でパフォーマンスを上げる才能がないので独立の道を選んだし、しっかりとそれを公言しているので「まあその通りだが…」という感覚になる。おそらく本人は集団行動が必要な立場で、この言葉を言われて傷ついた過去を持つのだろうと推測ができる。
つまり、このように相手にしっかりダメージを与えたいという目的の達成を失敗している件の悪口は「自分が言われたら傷つくので相手も傷つくだろう」という、主観的視点に基づいている。それ故に「自己紹介」になっているということなのだ。
しかし、相手に悪口でしっかりとダメージを与えたいなら、このような言葉では心理的揺さぶりをかけることはできない。すでに話した通り、完全に相手の的からズレているからだ。しっかり傷つけたいなら、相手が本当に大事に思っているものを正確に理解し、そこに攻撃をかける必要があるだろう。
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ちなみに本当にダメージがしっかり入る言葉とは、「大事な人からの失望」で間違いない。誰しも、取引先、お客様、家族など大事にしたいと思っている相手から「あなたにはがっかりした」と言われることが何より一番辛い。逆に得体のしれない相手から何を言われても結局、大したダメージは入らないのだ。
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