■目撃者の証言

 だが、豪紙「News.com.au」によると、UFO研究者のジェームズ・J・キベル氏が、当時ウェストオール高校の理科教師だったアンドリュー・グリーンウッド氏に行ったインタビューの詳細を語った音源が再発見されたという。

「グリーンウッド氏によると、ひどく興奮したひとりの生徒が教室に駆け込んできて、空飛ぶ円盤が外に飛んでると言ってきたそうです。最初は生徒がおかしくなってしまったと考え、気に止めなかったそうですが、空飛ぶ円盤がいるとしつこく生徒が主張するため、外に出て自分の目で確かめてみたそうです」(キベル氏)

 そこでグリーンウッド氏は生徒が見つめている校庭の北東方向に目をやったところ、電線近くをホバリングするUFOが見えたそうだ。それは丸い形をした銀色の乗用車ほどのサイズの円盤で、金属製のロッドが空に向かって突き出ていたという。そして、しばらくすると、UFOの周りを囲うように5機の飛行物体が現れ、UFOを追いまわし始めたそうだ。

「グリーンウッド氏はその光景を最も驚くべき飛行だったと語っています。5機の飛行物体はUFOに近づくためあらゆる可能な方法を試みていたそうですが、どうして衝突しないのかわからなかったと言います。飛行物体がUFOに近づくたびに、UFOはゆっくりと加速した後、急激に加速し、逃げてしまったというのです」(キベル氏)

 事件後、政府はこの事件を隠蔽してきたそうだが、グリーンウッド氏によると、最初に目撃者の口封じをしたのは校長だったという。事件のことを口外した場合、懲戒免職に処すると警告してきたそうだ。 この追いかけっこは約20分も続いたが、急にUFOは姿を消してしまい、校長が生徒たちに教室に戻るように呼びかけたという。グリーンウッド氏によると、約350人の生徒がこの光景を目撃したというから驚きだ。

 後に、この音源はUFO論者として知られた米アリゾナ大学の物理学者ジェームズ・E・マクドナルド教授に送られたという。マクドナルド教授は米議会でUFO聴聞会を初めて実現させ、公の場でUFOの存在を肯定する発言をした人物だ。もしかしたら、この音源もマクドナルド教授を突き動かした一因だったかもしれない。

 オーストラリア政府は否定しているものの350人が目撃したUFO事件を隠し通すことは不可能だ。マクドナルド教授もそう思っていたからこそ、UFO聴聞会を開いて公式にUFO現象を解明すべきだと考えたのではないだろうか? マクドナルド教授も政府の重い口を開くことはできなかったが、いつか全ての真実が明らかにされると信じたい。

提供元・TOCANA

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