ややドラグを締め気味にして必死に耐える。走られては何とか止めるという状態が続く。ただ、そのあたりにも底には岩があることがわかっているので気が気ではない。そして何度目かのダッシュでラインブレイク。PEが岩に擦ってしまった。残念。
最終釣果
その後期待した夕マヅメには何も起こらず最終釣果は8匹。いつもはスプーンとプラグの釣果が半々くらいになることが多いが、今回は珍しくすべてスプーンでの釣果だった。
根掛かり対策は必須
天竜川で釣りをする場合、根掛かりは避けては通れない。水温が低く魚の動きが鈍いときは、底近くをゆっくりと通過するルアーにしか食ってこないことが多いからだ。
自然の河川なので底は岩だらけ。岩に挟まってしまったら救出不可能なことも多い。対策としてはアタリかどうか疑わしいときには強く引っ張らない。しかし実際にはアタリだったということもあるので難しい。方向を変えて引っ張るのにも限界はある。
私の対策は中古ルアーを使うこと。オフシーズンに中古ルアーを扱っている店に通って天竜川で使えそうなルアーを探して、「これは活躍しそう」という物を購入していく。何度も釣具屋に通っていれば、意外にたくさんあるものだ。
2~3.5gくらいのスプーンが使いやすい。値段はたいてい新品の半分以下。財布へのダメージをかなり減らすことができる。フックは太軸の物に交換しておくことを忘れずに。思い切ってボトム近くを探ることができれば、きっと大物がヒットしてくるはずだ。
<杉本敏隆/TSURINEWSライター>