経済学では、2が今後のスタンダードになるだろう。MMTもリフレ派も、ブランシャールの理論の特殊な場合として含まれる。いずれもゼロ金利を自明の前提としているが、これから金利がプラスになると、積極財政や金融緩和のコストを意識しないといけない。

3は経済学の常識だが、政治の世界では「化石燃料の禁止」や「ガソリン車の禁止」などの裁量的規制が今も議論されている。8もいうようにこの種の規制は非効率で、そのメリットはコストより小さい。

今年はいろいろな分野で「進化」の概念が話題になった。4や5や10は文化や宗教を進化の理論で説き明かすものだ。「利他的行動」は必ずしも利他的ではなく、7のように集団を守る行動として理解できる。言語も協力の産物であって、その逆ではないのだ。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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