こうしたPRの問題点は「伝える勢いと実績の釣り合いが取れていない」ことにある。自分はすごい!というPRだと、聞く相手の期待値をいたずらに引き上げてしまう。期待値以上の実績がPRできるならありだと思うが強すぎる自己PRは避けたほうが無難だろう。
「自分はお仕事のこの部分についてはきっとお力になれると思います」など、控えめでも一緒に盛り上げていこうという前向きな姿勢が見える方が相手に好感を持たれるのではないだろうか。
実績と実力の乖離リスク昨今、「バレなければ勝ち」と言わんばかりに、経歴詐称をする人が多いと感じる。後出しジャンケンのようだが、自分は詐称が暴露される人の投稿に初期の段階から違和感を覚えることが多い。
専門家ならケアレスミスでは片付けられないレベルの、致命的な知識、技術の不足や勘違い。語気は強くてもどれも抽象的でロジカルさが欠如していたりするなど、「本当に周囲がもてはやすような実力者なのか?」という違和感を覚えることがあるのだ。
たとえ詐称までいかずとも実績の盛り過ぎは気をつけた方がいい。見る人が見れば等身大ではなく、つま先立ちで背伸びをしているのがわかってしまうからだ。昨今、誰でもSNS発信ができるので、あまりに背伸びをしすぎると望まぬ暴露や指摘で高まった期待感の分だけ「なーんだ、大したことないじゃないか」と失望を呼び込むことになる。
もしかしたら等身大でコツコツ実績を育てるやり方は遠回りに思われるかもしれないが、結局持続性がなければ何の意味もない。実力不相応の自己PRは事故PRになってしまうのだ。
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