資産は、それが投資対象である限り、必ず現金を創出するものであり、逆に、現金を創出するものだけが投資対象としての資産である。故に、資産の価値は、資産が生み出す将来の現金の現在価値である。

投資とは、第一に、資産の価値と一致した価格で資産を取得し、資産が内包する本源的収益、即ち、資産が生み出す将来の現金を享受することである。このとき、資産保有によって回収される現金の総額は、期待においては、取得に要した現金を上回るわけで、この期待に投資の本質は帰着する。

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そして、資産が市場で取引されるとき、市場の参加者の平均的期待が常に価格に反映されているのならば、市場の効率性を前提にする限り、資産の価値と価格は常に一致しているはずである。逆に、資産の価値と価格の恒常的な一致を想定するものこそ、効率市場仮説にほかならない。