注1)ここでいうパリ協定の目標を正確に示すと「世界全体の平均気温の上昇を工業化以前よりも2℃高い水準を十分に下回るものに抑えること、並びに世界全体の平均気温の上昇を工業化以前よりも1.5℃高い水準までのものに制限するための努力を、この努力が気候変動のリスク及び影響を著しく減少させることとなるものであることを認識しつつ、継続すること。」(パリ協定2条1(a)、外務省公式翻訳 下線筆者追加)となる。パリ協定自体では1.5℃は「努力目標」に留まり、合意された目標は2℃になっているのだが、1.5℃をパリ協定の目標と強調する世間の通り相場は、英国グラスゴーで開催されたCOP26における欧米のスタンスによって形成された政治的な拡大解釈である。
注2)“EU sanctions on Russia’s coal increase U.S. coal exports to Europe”, Today in Energy, November 2, 2023, EIA
注3)これは米国の単位ショートトンなので、通常のトン単位より1割ほど少なくなる
注4)“LNG export capacity from North America is likely to more than double through 2027”, Today in Energy, November 13, 2023, EIA
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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