確かに、「水」と「火」の表現は、非常に難しい。
私は40年近く前にハリウッドの特撮現場を何度も訪れ、米国が誇る特撮技術を目にした。今では当たり前の「ブルーマット方式」をみて感激した覚えがある。
当時の日本は、人間が着ぐるみの中に入るなどの古い技術を使用しており、数十年遅れているように感じられた。
若い世代は知らないかもしれないが、1968年に公開された「2001年宇宙の旅」というSF映画があった。あの時点で既にAIが人類に敵意を剥き出しにするストーリーと宇宙の特撮が高評価を得た。
私はその作品に物凄く感動し、原作を書いたアーサー・C・クラーク卿に話を聞くために2度もスリランカを訪れた。当時の日本映画の特撮レベルは全くかなわないと感じた。