Methodology used for compiling the World Press Freedom Index 2024 | RSF(魚拓)
報道の自由度の指標の決定には報道の自由の専門家(ジャーナリスト、研究者、学者、人権活動家を含む)を対象としたアンケート結果がに基づいているとあります。
過去の「詳細な手法」ページには2002年版から2013年~2021年版の手法が書かれており、後者についてはメディア専門家、弁護士、社会学者を対象としているとありましたが、それぞれの期間ごとに対象の変更があったようです。1
ほか、2013年のアンケート手法の記述では、パートナーである5大陸にある18の表現の自由NGO、150人の特派員、ジャーナリスト、研究者、法律専門家、人権活動家にアンケートを送付しているとあり、記述が完全には一致していない。2
このような調査結果をそのまま受け取るのはどうかと思います。3
米国NGOフリーダムハウスによる「報道の自由」報告と更新されなくなったことについてFreedom of the Press (report) – Wikipedia
フランスを拠点とする国境なき記者団とは別に、アメリカのNGOのフリーダムハウスによる報道の自由に関する報告(Freedom of the Press)があります。
前者よりも遥かに歴史が深かったのですが、2017年の報告を最後に報道の自由単独の報告書は更新されていません。
「世界の自由」(Freedom in the World)レポートにおける市民的自由の内訳において報道の自由について触れられている程度です。
米国NGO「フリーダムハウス」の方の報道の自由度ランキングは2017年で打ち止め。何度かフリーダムハウス側に問合せしているけどなしのつぶて。どうも報道の自由という概念自身に疑問を抱き始めた香りがする。
— 不破雷蔵@毎日更新ガベージニュース管理人 (@Fuwarin) April 25, 2020
とはいえ、2017年度報告までは毎年公表していたわけなのですが、なぜかあまり報道乃至シェアされないという状況にあります。
フリーダムハウスの報道の自由報告に関して朝日新聞は報じているのが見つかりはするが、X(旧Twitter)の朝日新聞公式アカウント(@asahi)は一切シェアしていません。
他の朝日新聞系アカウントでは朝日新聞国際報道部(@asahi_kokusai)が2022年にフリーダムハウスの報告に関する記事を1回シェアしているだけで、国境なき記者団の方は複数回シェアしています。
フリーダムハウスは「ネット上の自由」についても13年間報告書を出しており4、日本は毎年上位に位置していますが、「報道機関の自由」という概念の不自由さに気づいてしまった、ということなのでしょうか?
編集部より:この記事は、Nathan(ねーさん)氏のブログ「事実を整える」 2024年5月4日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「事実を整える」をご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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