誹謗中傷の加害者にならない一番の方法
損害賠償請求を受けたくて誹謗中傷をする者など存在せず、「そんな問題になるとは思わなかった」と誹謗中傷の代償を悔いるケースが多いだろう。つまり、誹謗中傷をする本人は意図せず加害者になってしまっているといえる。
誹謗中傷の加害者にならない一番いい方法がある。それは「他人に執着しない」である。これは何の統計データも参照できない個人の肌感覚による話の域を出ないが、老若男女問わずいろんな誹謗中傷を受けてきた体験から「誹謗中傷者の性差」は存在すると思っている。
女性の場合、嫌いな相手は二度と関わらないように積極的に避ける行動をとる人が多いという印象がある。一方男性の場合、嫌いな相手に執拗に食らいついてしつこく攻撃をし続けるケースが多いと感じる(もちろん一部の少数派においてだが)。サンプル数は多くないデータではあるものの、自分自身の体験ではその相手は全員が中高年男性だけであった。
筆者は「この人と自分は価値観が合わない」と感じたら、相手に嫌悪感を抱く前にすぐ離れてもう見ないようにしているので、会ったことがない人に対して「この人嫌い」という感情へ昇華することがない。これを同じことをすればいいと思っている。自分と合わないと感じたらSNSのミュートやブロック機能を使えばいい。そうすれば二度と顔を見ることはない。
その逆に積極的に何度も見に行ってヘイトをためて、貴重な時間とエネルギーを誹謗中傷に使い、相手から訴訟を起こされて泣く泣く大金を払い社会的信用を失う一連のプロセスにメリットはない。ブロックしてそもそも誹謗中傷の起点を抑えてしまえばいいのである。
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客観的に見て誹謗中傷をしてしまう人というのは時間の使い方が下手な人種だと思っている。他人は変えられない。変えられないことに時間とエネルギーを使うのは徒労に終わる。その時間とエネルギーを変えられる自分の未来に投下すればメリットが生まれる。冷静に考えれば誹謗中傷よりやるべきことはたくさんあると思うのだ。
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