一番狭いワンルームで1億円前後の価格は、さすがにケタ外れです。80平米程度の部屋でも価格は3億円を超えますから、普通のサラリーマンパワーカップルがローンを組んで購入できる価格を超えています。購入者層は、外国人や企業創業者などの一部の富裕層に限られると思います。
三田ガーデンヒルズに限らず、東京の高級マンションの価格は上昇を続け、もはや一般庶民には手の届かないものになってしまいました。
不動産会社の経営者の人たちに話を聞くと、資産性と希少性の高い物件として高評価のようです。他には無い立地とクオリティだから、広尾ガーデンヒルズと同じように価格は下がりにくいというロジックです。
その一方で、来年の日銀総裁交代を控え、金融緩和政策の継続にも少しずつ不透明感が高まっています。日本でも金利が反転すれば、住宅ローン破たんが増え、金融機関の融資姿勢が変化し、10年以上続いたマンションブームが終わるかもしれません。
このタイミングで発売される三田ガーデンヒルズ。今まで続いてきたマンションブームの「終わりの始まり」にならなければ良いのですが・・・。
そう心配してしまうのは、私が昭和バブル世代だからでしょうか?
いずれにしても、モデルルームの見学もしていないのに、あれこれ批評する資格はありません。まずは、時間を見つけて行ってみようと思います。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年12月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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