企業が儲かるかどうか、コスト面で見て一番わかりやすいのは社員が生産性のある仕事をしているかどうかであります。こういうと語弊があるかもしれませんが、勤務時間で9時から5時まで全く気を抜かないで全力疾走している人はいますか?少ないと思います。例えば現場の人は手待ちや移動時間があります。本社などに勤めている人は不毛の会議が延々と続き、様々な社内の人とのやりとりもあるでしょう。

キーエンス本社 Wikipediaより

私はシェアオフィスに入居しているので30社ぐらい入っているのですが、まじめに仕事をしている会社もありますが、かなり手抜きしてお茶タイムばかりやっている会社もあります。労働生産性が高く、手抜きしたらクビになるリスクがあるカナダですらこのレベルです。

私の会社はキーエンスの利益率を楽勝で超えます。私が支援している介護事業の会社もキーエンスまではいかないけれど介護事業では最高水準の利益をたたき出しています。理由は会社が筋肉質だからです。私たちは何にいくら使ったか全てわかっています。例えば経理に「3か月前に使ったあの500㌦だけど…」といえば「それは〇〇社に△△で使ったやつですね」と瞬時に返答が来ます。ITよりも早いのは経理はキーパンチャーではなく、どの業者になぜそのお金を払うのか見ており、我々が数字を把握しているからなのです。ということは会社のお金が誰にどう使われたかが管理されているとも言えます。

我々は「戦闘集団」かもしれません。しかし、一般企業の利益率2-3%とはまるでレベルが違うのは結局、労働生産性と各自の責任分担とやる気のコンビネーションなのだと思います。大手企業に入ってしまえば会社全体がどうなろうが、社長の顔を忘れようが給与を貰えます。上司に言われた業務だけを必死にやり、時として仕事をやっているフリをします。大きな会社に行くと社員がパソコンに向かってシャカシャカ必死に作業をしているシーンがあるかと思います。多分ですが、あの業務は3割落とせると思います。パソコンの作業なら効率が高いはずなのになぜ一日中パソコンとにらめっこするのか、こちらが聞きたいです。