また、嫌な経験をしたら改善策を講じたらその後はすぐに寝てしまう。翌日以降は別のタスクで忙しく過ごせば、その内忘れる。とにかく二度と目に入れない。反復しなければ脳の情報整理の過程で自然に消されていくだろう。

悪い部分ではなくいい部分を見る

どんな物事、経験にもいい部分、悪い部分が必ずある。嫌な経験をすると悪い部分だけがクローズアップされてしまうが、意識的にいい部分を見つける努力をするのだ。

たとえば記事を書いたり、YouTube動画を出すと必ず批判を受ける。人によっては1万の応援コメントがあってもたった1つのひどい誹謗中傷に心折れて活動休止に追い込まれてしまったりする。だが、冷静に考えれば圧倒的大多数は自分を支持してくれているという事実がある。そこに目を向け、「大丈夫、大多数は支持してくれている」と考える。また、悪いコメントは見た瞬間にブロックすれば、新鮮な空気が戻ってくるだろう。

仕事で肝を冷やすような失敗をするという経験は誰しもある。その瞬間は確かにつらい。だが、成功体験は目を曇らせる一方で、失敗経験からは多くの学びがある。「初期の段階でガッツリ失敗してよかった。防止策を講じればOK」と前向きに考えれば、失敗ではなくありがたい体験へと見方を変えられるだろう。

新しい挑戦を続ける

最後に新しい挑戦を継続するのである。

嫌な記憶は忙しさが上書きしてくれる。新規の挑戦で気持ちも緊張感も高まっていれば、細かいことはどうでも良くなる。「今はそれどころではない!」とほどよいプレッシャーに打ち勝ち、新規挑戦でうまく結果を出せば古い失敗は後から輝くいい思い出になるだろう。

現在進行系で苦しんでいる人にとっては、どれも理想論に聞こえるかもしれない。だが、人間は忘却力という忘れる力がある。ビジネスの課題をごまかすことは許されないが、自身のメンタルコントロールをする上では嫌な記憶は適当にごまかしてでも、上手に前向きな気持ちを維持することにはメリットがある。

 

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