日本ではフルタイムで働く必要性を感じない人もまだまだ多いです。

ここ30年以上の間正規・非正規問題の議論は進みませんでした。

氷河期世代が生まれた理由もまったく総括されていません。

終身雇用の「見直し」だけは20年前からやっています。

解雇される恐れがないのに率先してスキルを学ぶ人は多くありません。生産性が上がらないのは仕方のないことです。

問題の所在は明らかですが、この既得権は居心地がいいので先送りできなくなるまで先送りし続けるのかもしれません。

この日本独自の社会主義経済はいつまでもつのでしょうか。

それともこのまま地獄のような光景が続くのでしょうか。

現状の心地よさを追求した結果、5年、10年後には日本人は安いとベトナムの人たちなどから重宝されるようになっていると危惧する声も聞こえてきます。

既得権はよくないと分かっていながら自分の既得権は1ミリも譲らないという対立が、失われた30年の本質なのかもしれません。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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