最近、読書人口が増加しています。文化庁の調査でも、「本を読んだ人」の割合は増えているとの調査結果が報告されており、コロナ禍で自宅時間が増えたことが要因として考えられます。
読書人口の増加と読書の目的それに呼応するように読書に関するイベントやサービスも急増。たとえば、ビブリオバトルや読書会などのイベントは、全国各地で開催されています。また、オンライン書店や電子書籍の普及により、読書のハードルが下がったことでも、読書率の上昇につながっていると考えられます。
一般的に、読書術は、本を速く読むための技術として考えられています。読書速度をアップさせることができれば、効率的に大量の本を読むことができるからです。すでに、速読の手法はいくつか存在しており、そのなかには短時間で大量の本を読むことができるという手法もあります。
速読に関する研究も盛んです(後ほど紹介します)。それだけ、「本を読むのが遅い」と感じている人が多いということでしょう。眼球運動と視野の広さのトレーニングについて興味深い研究結果があります。森田愛子氏(広島大学教授)は簡易な速読トレーニングを作成しています。それによれば、日本人の平均読書速度は500〜800文字/分であることがわかります。