私は、身長184cmの長身である。だいぶメタボってはきたものの、見た目にはスマートだと言われる。髪の毛も細くはなったもののフサフサしている。
30代の頃だろうか、ある百貨店での出来事になる。
私「これ、私みたいな中年でも大丈夫かね?少々若づくりかなー」 販「大丈夫ですよー。どんな服にも合わせやすい色ですし」
まず、「私みたいな中年」。これは自らを謙遜しているのであって、本気で言ってるわけではない。
「大丈夫ですよー」というコメントは、私が中年であることを認めた発言でもある。
このまま店をあとにして、次のお店はいったらすごかった。ちなみに、大手ブランドである。
私「Lはないですか?身長が184cmあるのでLが欲しいのですが……」 販「いまあるのは、MとSです。インポートですから日本サイズより大きめです」 私「着てみましたが、Mだと袖が短い気がします」 販「せっかくなので、Sにも袖を通してください。おっ、タイトでお似合いですね」 私「かなりキツイのですが(苦笑)」 販「スペンサーっぽくてお似合いです!お客様でしたら、SでもMでもLでもお似合いです」 私「・・・」
このようなことが多々あり、外での買い物は定員とのやり取りが面倒だと思うようになっていた。ちょっとした不快なことから足が遠のいてしまったのである。
お客様は「お似合いな一着が欲しい」と考えている。どうでもいい1点を勧めたり、いい加減な対応は好ましくない。
さて、長友さんにコーディネートしてもらったらファッションセンスはアップするのだろうか。気になるところではある。
本書を読むことでファッションセンスがアップするかも知れない?
尾藤 克之(コラムニスト、著述家)
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2年振りに22冊目の本を出版しました。
「読書を自分の武器にする技術」(WAVE出版)
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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