近隣住民たちは黙って耐えている。その家屋が怖いから。
意見をしたら逆に悪口を触れ回られることを皆が知っているから。
誰も苦情を言う勇者はいない。傲慢横暴な家だから。
密かに嫌われていることに気が付いていないようだが。
諦めしか無い、激しい怒りを皆がため込んでいる。
近隣住民たちは虚しくささやかな自衛策を始めた。
あまりの煤煙悪臭に洗濯物干しの場所を変えたりする家もあったが無駄だった模様。
今まで外干していた洗濯物や布団は室内干し。
殆どの家は、秋から初夏(10月中旬~5月初旬)まで、外に干せなくなった。
しかし薪ストーブ家屋は、自分の家の洗濯物を外に干しているという滑稽な風景。
煙突から出る煙を自らの洗濯物に当てて燻製を作るがごとくに。
自己中心的な喫煙者は煙の迷惑を気にしないということのようだ。
休日の早朝から薪切をしている。ひどいときは一日中チェンソー音という日もあった。
そして一晩中煌々と照明を灯し、昼夜分かたずいつも大声で(人間が)吠えている。
(続く)
編集部より:この記事は青山翠氏のブログ「湘南に、きれいな青空を返して!」2023年1月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「湘南に、きれいな青空を返して!」をご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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