非課税レベルの不労所得を得て、給付金をフル活用しながらサイドFIREという合理的な人生戦略です。

労働による収入が多ければ多いほど、その中から税金だけではなく社会保険料という「隠れ税金」が吸い上げられ、高齢者の医療費として使われています。

このカラクリが見えた頭の良い人ほど、真面目に働くよりも収入を減らして敢えて住民税非課税世帯になる方が豊かに暮らせることに気が付き始めたのです。

これはこのような小賢しい選択をしている人たちが責められるべき問題ではなく、日本社会の制度の問題だと思います。日本人の「人生ゲーム」のルールにバグがあるからです。苦労して労働しない方がメリットがあるのであれば、ほとんどの人は苦労しようとは思わなくなります。

敢えて収入を増やさないように働かないライフスタイルを模倣する若者が増えれば、「真面目に働くのは恰好悪い」という風潮が広がって、せっかく能力や実力がある人たちが労働市場から撤退していくことになります。

今の日本に一番必要なことは、リスクを取った人、働いて成果を出した人が、正当に経済的に報われる仕組みを作ることではないでしょうか?

能力のある若者が経済的弱者というフリーライダーを目指す世の中は間違っていると思います。

編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年5月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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