世界共通の神話とビラコチャの遺産
ビラコチャは、時に長いひげをたくわえた老人として描かれることがある。その姿は“海の泡”を意味する名前とも関連付けられ、湖や海から現れる神として信仰された。
伝承によれば、ビラコチャはチチカカ湖から現れ、古代都市ティワナクを創造した。ティワナクには“太陽の門”と呼ばれる石造建造物があり、そこには杖を手にしたビラコチャと、48体の羽を持つ“神の使者”が刻まれている。これは聖書に登場する天使や「エノク書」に記された監視者たちとの類似が指摘される。
また、太陽の門の周辺には、異星人のような顔が彫られた石像が並び、それぞれ異なる人種や宇宙人を象徴しているとも言われる。中には現代的な“グレイ型宇宙人”に似た顔も確認できる。
ビラコチャはまた、エジプトの太陽神信仰とも関連付けられる。古代エジプトでは、アクエンアテンが太陽円盤アテンを唯一の神とする一神教を打ち立てた。一方、インカでも太陽神インティが信仰の中心であり、創造神ビラコチャがその頂点に位置付けられていた。