保険業界全体で社員による不正が相次ぐ

 損保業界では、東京海上日動が11月、代理店社員が約1600万円の保険料を詐取していたと発表。保険業界全体では近年、社員による不正が相次いでいる。大きなニュースになったのが、2020年に発覚した、第一生命保険の元・特別調査役の女性による約19億円の金銭詐取事件だった。女性は計24人の顧客に架空の金融取引を持ちかけていたが、同社では他にも元職員による複数の金銭詐取事案が発覚し、被害総額は20億7690万円に達した。昨年には、日本生命保険の元営業職員が90代の女性に架空の保険契約を提案するなどし、約1532万円をだまし取っていたことが発覚。今年6月には明治安田生命保険の元営業職員が顧客10人から約1億3000万円をだまし取っていたと発表。1994年から2021年までの間、保険料を着服したり、顧客から預かった通帳を使って、契約した保険を担保にお金を借りる制度を悪用して振り込まれたお金を着服していた。

(文=Business Journal編集部)

提供元・Business Journal

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