ホンダの現行型「シビック」は2021年に登場し、2024年9月にマイナーチェンジを実施しています。その最新「シビック」の安全のための先進運転支援機能の内容を徹底解説します。文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
「シビック」の安全装備の特徴
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「シビック」には、最新の先進運転支援システム、ホンダセンシングが採用されています。これは、単眼のフロントワイドビューカメラと、車両前後に設置した8つのソナー、斜め後方を警戒する2つのミリ波レーダーから構成されます。フロントのカメラは、先代よりも、より広い約100度の水平画角を持ち、より広いエリアの危険を察知します。
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機能としてはCVTモデルに「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」を備えたのが11代目「シビック」のトピックとなります。先代モデルはACC作動時に渋滞に巻き込まれると時速65㎞以下で、アシストがアクセルとブレーキのみになっていました。これに対して、現行モデルは「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」が追加さえているため、時速65㎞以下でもステアリングのアシストが継続します。
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そして、もう一つのトピックが「アダプティブドライビングビーム」の採用です。ヘッドライトのハイビームの照射エリアを自動でコントロールし、対向車や先行車を眩しくしないようにする機能です。一部、グレードに採用されています。
また、先代モデルのホンダセンシングと同じ機能であっても、より加減速やステアリングのアシストが滑らかで自然になっています。
ホンダセンシングの備わる機能
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ホンダセンシングには、数多くの機能が備わっています。その代表となるのが以下のものとなります。
衝突軽減ブレーキ(CMBS)
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他のクルマや歩行者と衝突しそうなときに、警報を発し、最終的には自動でブレーキを作動させます。
踏み間違い衝突軽減システム
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