生活必需品である携帯電話やスマートフォン(スマホ)。決して安くはないアイテムだけに、買い替えのタイミングに悩む人も多いのではないだろうか。モバイル社会研究所の調査では、世の中の人がどんなタイミングでスマホを買い替えるか、また買い替え時にどんな点を重視しているのかが明らかとなった。
半数は「電池の劣化」でスマホを買い替え
モバイルICTの利用状況や実態を調査するモバイル社会研究所は、2016年から2024年にかけて、全国の携帯電話所有者を対象に「携帯電話を買い替えたきっかけ」を尋ねた。最も多かったのは「電池の劣化(長い時間もたなくなった)」で48.5%(2024年)。バッテリーの寿命が限界を迎えたタイミングで、半数近くが買い替えを決断している。壊れるまで使い続けた15.0%(2024年)の人と合わせると、6割以上は物理的な不具合が出るまでは長く使っていることが判明した。
2024年のデータを2016年と比較すると、微増したのはポイント利用などの「価格面から」買い替える人で、11.7%(+4.2%)。一方、やや減少したのは「新モデルが発売された」「端末の汚れやキズが増えた」「スマートフォンがほしかった」などの項目だった。以前に比べて、端末の見た目や流行よりコストを重視する人が増えているようだ。