経年変化するモバイルICTの利用状況や実態を全国的に調査するモバイル社会研究所から、2024年版の「モバイル社会白書」が公開された。最も利用する携帯電話や通信キャリアのシェア、無線LANの利用状況など、調査結果を見ていこう。
AndroidとiPhoneが9割超えに! フィーチャーフォン(ガラケー含む)利用者はわずか2%に減少
モバイル社会研究所は2010年から2024年にかけて、全国の携帯電話所有者を対象に「最もよく利用する携帯電話(1台目)」について調査した。
最新の2024年を見ると、第1位はGoogle社のOSが搭載された「Android」で48.2%、ほぼ僅差の2位はApple社の「iPhone」で45.5%だった。AndroidとiPhoneが全体の9割以上を占めており、シェア率も拮抗している。
一方、2010年には88.0%が利用していた「フィーチャーフォン(PHSまたはガラケー)」は、2024年になると2%まで減少。各キャリアが順次3G回線を終了していることに伴い、利用者はさらに減ると予想される。画面が大きく操作がしやすい「シニア向け」のモバイルも3.3%と、ほとんど利用されていないことが明らかに。