フレイルを放置する恐ろしさ
同調査によると、フレイルと予防、改善するには「できるだけ若いうちから」と医師は口を揃える。手遅れになってから慌てて無理な運動をしても続かないし、怪我をしたり筋肉を痛める。下手をすればそのまま寝たきりだ。だから運動不足だなと思うなら、今すぐ生活改善することを勧めたい。
人間の体は使用しない能力はドンドン衰える廃用性機能がある。若い頃は衰えから回復は早いが、年をとるとその回復も遅くなるし衰える速度も速い。そのため、日常生活で運動習慣を始めて、それを継続する必要がある。最近ではジムがあちこちに増え、筋トレを始める人も多い。だが続かない。過去記事わずか4%…筋トレ継続率が絶望的に低い理由でも書いたが、1年間ジム通いで筋トレを継続できる人はわずか4%である。一発奮起して強度の高い運動をしても続かなければ意味がない。ならどうすればいいか?
こちらも過去記事、運動不足解消にいきなり筋トレを始めてはいけないで書いたが、筋トレではなくウォーキングを勧めたい。なんならリモートワークをやめて、出社スタイルに戻すのが一番いい。そして職場と家の間をあえて一駅分歩く定期券を買うのだ。そうすればやる気に関係なく、雨でも雪でも強制的にウォーキングは継続できる。往復なら30分、1時間のウォーキングになるのでフレイル予防には十分な距離を稼げるだろう。
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40代で早くも要介護、要介護予備軍と聞くと恐ろしい。しかし、これは現実に起きている事実である。リモートワークで浮いた時間を有意義に過ごしたいという人は多いが、運動習慣へ「投資」することでフレイルを予防できる。やりたくなくても健康寿命を伸ばすためにはやらざるを得ない。目先のわずかな浮いた時間ばかりに目を向けると、10年後介護を必要とする生活になりかねない。リモートワークは効率性ばかりが考えられがちだが、新たに運動習慣という投資を考慮しなければいけないのだ。
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