手塚治虫が暮らした「並木ハウス」
さて、鬼子母神にお参りしたあとは少し周辺をぶらぶら歩いてみることにします。参道脇の細い路地をいった先にあるこちらの住宅は「並木ハウス」と呼ばれる木造アパート。昭和28年に建てられ戦後の住環境を今に伝える価値の高い建物として平成30年に登録有形文化財に指定されました。
昭和29年には漫画家・手塚治虫が椎名町のトキワ荘からここに引越し、3年間生活したことでも有名です。
「天気の子」でも登場!崖のようなのぞき坂鬼子母神前駅の脇の踏切を超えて、南に歩を進めます。地下鉄雑司が谷駅3番出口を南に行った先に東京の数ある坂のなかで最も急であることで知られる「のぞき坂」があります。
坂の向こうに新宿の街並みが見えます。逆に急坂すぎてすぐ先にあるはずの道路が見えません。のぞきこまないと下が見えないことから「のぞき坂」の名がつきました。
当たり前ですが道路はこのように続いています。それにしてもすごい坂です。映画「天気の子」で登場したことで聖地巡礼で訪ねる人も多くなりました。
※1:00ごろに一瞬登場します。
傾斜は23%で車が通れる道としては日本でも有数の急坂です。
のぞき坂の西には都電荒川線が並走しています。サンシャイン60をバックに走る荒川線。のぞき坂ほどの勾配はありませんが急勾配であることに変わりなく、1両のローカル線が逞しく登っていきました。
鬼子母神前駅から学習院下駅までひと駅ですが見どころの多い散歩道でした。東京に住まわれている方も都電荒川線には乗ったことがないという人が多くいます。ふらっと都電に飛び乗って散歩に出かけてみるのも楽しいのではないでしょうか。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年3月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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