人生を変える読書の方法

読書の目的は「結果を出すため」と書いた。その一方で「読んで終わり」「知ってしまい」になると、せっかく読書に投じたお金や時間がムダに終わってしまう。

引用元:イラストAC

この図はラーニングピラミッドという有名な図で、学習後の知識や技術の定着度をざっくり表したものである。最も定着率が低いのが、講義形式で受け身で学んだ時であり、能動的に情報の獲得が必要な読書でも定着率は低く留まる。だからただ読むだけではほぼ定着せず、仮に1年後に読んだ本の内容について質問しても答えられないといった状態になる。これでは学習とはいえない。

そこで筆者がやっている方法は、読書をして重要だと感じた箇所をドンドンメモしたり、早速やってみようと思ったことがあれば読書を中断してGoogleカレンダーに予定として入れるのだ。

たとえば、雑誌の情報誌を読んで体験してみたいものを発見したら、直近予定が空いているところにすぐ入れてしまう。「いいな、いつかやってみたい」だと永遠に行動しないので、「いいな」と思った瞬間に必ず行く予定を入れてしまう。

また、他の例で言えばたとえば「この話し方をこのように改善すると良い」とコミュニケーションの技術的提案がなされていれば、忘れないようにメモをして、完全に定着するまで毎日目に入るようにして意識する。そうすれば、読書を通じて得た気づき、技術や情報を漏らさず、すべて自分のものにすることができる。結果、読書すればするほど人生全体が効率化されていくことになるだろう。

大げさなようだが、これをずっと繰り返してきて読書で人生が変わったと感じた。

誤解のないようにしたいのは、「読書すればもれなくその全員の人生が変わる」などと言いたいわけではない。むしろ、そうならないことがほとんどだ。読書はあくまで気づきや知識・技術を拾う手段という位置づけに過ぎず、だがいかに取りこぼさず、そしてそのすべてを貪欲に自分の人生に反映させられるか?ということだと思っている。

 

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