黒坂岳央です。
「最も長く続いている習慣は?」と問われれば、「読書」と自分は答える。そして「人生を最も変えたことは?」と問われれば、「読書」とやはり答える。今でもずっと読書を続けている。一時期、ネット記事やSNS投稿ばかりになったことがあったが、やはり読書にしかない付加価値を再認識することになって戻ってきた。
自分はこれといって人様に自慢できる大層なスキルや実績を持ち合わせていないのだが、こと読書についてはずっと続けて来たのもあって「これはおすすめしたい」と思う技術がある。本稿ではその内容について取り上げたい。
読書の真の目的昨今、読書の価値を軽んじる投稿を目にすることがある。「ネットで無料で活字コンテンツがあるのだから、本なんてお金がかかるだけ損」「本は情報の鮮度が悪く、出版社の質も低下したので価値がない」といった意見だ。こうした意見について感じることは、そもそも読書の本質を見誤っていないだろうか?ということだ。そこを理解すると、ブログ記事やSNS投稿と読書は、必ずしも同列に並べられるものではないとわかる。
読書の目的を「活字を読むこと」に置いてしまう人は少なくない。だが、自分が考える読書の価値とは「結果を出す」ために読むものという認識だ。先に目的があり、それを実現させる手段のために本を読む。主語を読書からネット記事に変えても同じことが言える。自分の場合は、たまたま記事より読書の方が手段として優れていると感じることが多かったというだけに過ぎない。
ネット記事と書籍の本質的な価値の違いについては、分量が多くなるのでまた別に議論が必要だが、まずは読書における目的を明確にしたい。