牛肉の赤ワイン煮と緑が鮮やかな菜の花。赤ワインソースには微かにチョコレートの隠し味。牛肉はとても柔らかで、ナイフを入れなくても食べられるくらいでした。
カタルーニャ料理は、ピカーダという、ナッツ、ハーブ、チョコレート、ビスコッティなどを少量スープと一緒にミキサーで砕いて混ぜたソースを煮込み料理に使うことが多く、料理教室でも教えてもらいました。このメインにもピカーダが使われていたのかもしれません。
お口直しの柚子のソルベ。酸味がキリッと爽やかです。
デザートは最初に選ぶのですが、友人とさんざん迷って、違うものを頼んで少しずつ味見しようと、友人は、「私を狂わせるフラン(プリン)」、私は、「チーズケーキとレモンのジェラート」に決めました。シェフは私達の様子を察して、味見用に小さいお皿も2枚出してくださいました。ありがたいです。
こちらのプリンは、シェフのライフワークとご自身でメニューに表現しているほどの渾身のデザート。初めてカサマイヤにいらしたなら、ぜひとも召し上がって欲しいです。
まず見た目が美しいので、少し愛でてから。そして、固め、柔らかめ、と、世の中にプリンは色々とありますが、絶妙です。甘さも程よく、卵の味わいや、カラメルソースとのバランス。これほどのプリンは、なかなか無いと思います。
チーズケーキは、タルト生地の上の部分を低温で焼き上げているので、クリーム色の美しい色のまま、濃厚なチーズの美味しさを味わえます。お塩が少しトッピングされていて、甘さを引き立てています。
食後の飲み物も、コーヒー、エスプレッソ、エスプレッソダブル、紅茶、ハーブティーなどを選べます。
夏には、スイカのガスパチョという、友子シェフがカタルーニャ料理をアレンジした、超美味しい真っ赤な冷製スープが登場します。料理教室で教えていただいてから、何回作ったかわからないほど、リピートしています。
また年末近くには、ポルボロンというラードを使った、焼き菓子がテイクアウトで登場します。以前友人の分もお土産に買って帰って、あまりに美味しいので、ひとりで食べてしまったくらいです。
四季折々で、シェフの料理が楽しめますので、季節ごとに訪れるのもおすすめです。
料理教室は残念ながら、コロナ禍以降お休みされていますが、再開してくれると良いなと思っているのは、私だけでは無いでしょう。
店内は、8席のカウンターと4席テーブルが2つ。カウンターには、バルセロナのガウディの作品を思わせる素敵なタイル、テーブル席の近くは、落ち着いた赤の壁面の棚に、カタルーニャにちなんだオブジェ、カタルーニャ出身の画家の絵画も飾られています。
カサマイヤまでは、新宿駅から30分ちょっとです。美味しいものが好きなお友達やご家族、大切な人を誘って、訪れてみてはいかがでしょうか。
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カタルーニャ厨房カサマイヤ
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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