日本には5か所が開局している(東京都、神奈川県、広島県、高知県)。
PurpleAirPurpleAirのWEBサイト
日本時間2024年1月24日現在、14356基が存在する。
米国ユタ州ソルトレイクシティの企業が運営することから、設置は主に北米が多いが全世界に満遍なく設置されている。エアモニタは簡素な構造だが比較的安価(US$229.00)なため、現在最も運用者が多い。
PurpleAirのエアモニタが特筆される点は、官庁や研究機関により空気質研究に多数が使用される実績が多いということである。
一例として以下の研究を挙げておくが、この研究はアイルランド・コーク市の家屋の固形燃料暖房器具を発生源とする汚染についての調査である。これは他の類似研究と共に別稿で詳説しようかと思う。
「Highly local sources and large spatial variations in PM2.5 across a city: evidence from a city-wide sensor network in Cork, Ireland」
PurpleAirのデータの確認はスマートフォンアプリケーションは無く、WEBサイトからの閲覧となる。
データのダウンロードはCSVとXLS形式で運用者の他の誰にでも可能であるが、エアモニタのオーナーに対しては管理操作に関しポイント制が導入され、費用が掛かるとのことで以前からの運用者からは不評を買ったようである。
ただ自身の環境における大気汚染の状況を見たい、簡単に各地のデータをダウンロードして見たいということであれば、安価なPurpleAirを選択肢として勧めることができる。
日本には10か所が開局している(北海道、茨城県、東京都、京都府、静岡県、岐阜県、奈良県)。
但し、札幌市は北海道大学による設置である。
なお、以下に示すようにPurpleAirのエアモニタは韓国では約60基が運用されている。日本人の「空気汚染被害者たち」は意識レベルで彼らに負けていると筆者は思うがどうであろうか(筆者は嫌韓でも好韓でもないことを付け加えておく)。
SensorCommunitySensorCommunityのWEBサイト
日本時間2024年1月15日現在、11377基が存在する。
ドイツのシュツットガルトに本拠を置く団体が運営するシステムであり、欧州を中心に世界各国に設置されている。
60ユーロ程度の安価なDIYセンサーサーキットを購入し、自分で組み立てて設置する。電子工作の心得が有るならば簡単だろうと思われる。キットの価格は安いが、逆に一般人には敷居が高いかもしれない。
自身でのはんだ付け作業と、ソフトウェアのインストールが必要、筐体も別途用意する必要もある。
日本には東京都内で3か所が開局している。
編集部より:この記事は青山翠氏のブログ「湘南に、きれいな青空を返して!」2023年1月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「湘南に、きれいな青空を返して!」をご覧ください。
提供元・アゴラ 言論プラットフォーム
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