2021年に発売されたのが現行型となる11世代目の「シビック」です。2024年9月にマイナーチェンジが行われ、グレード編成が一部変更となっています。そんな最新の「シビック」の内装(インテリア)を徹底解説します。文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
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11代目「シビック」のクルマ全体としてのコンセプトは「爽快」です。単なる移動の手段ではなく、爽やかな体験をもたらす特別なクルマであることが目指されています。インテリアは「爽やかな朝」をテーマに作り上げられています。爽やかな朝に欠かせない要素として「清潔性」「リズム」「刺激」が抽出され、それにそったインテリアがデザインされています。
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特徴は、視覚的ノイズを最小限に抑えられたクリーンなデザイン。そして、広く、見やすい視界です。また、新開発フレームを採用したシートや内装の高いクオリティなど、仕上げの良さも特徴と言えるでしょう。
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「シビック」の運転席に座って、すぐに気づくのはスッキリとした視界の良さです。インパネのデザインはシンプルなもので、視覚的なノイズが徹底して排除されています。
水平基調のインパネデザインの流れは、低く抑えられたベルトラインや、窓から見えるフロントフェンダーに続いてゆきます。フロントピラーの下の端が先代よりも50㎜後方になったことで、水平視野角は先代よりも3度広がった約87度に。抜けの良い前方視界が確保されています。
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助手席の前には、特徴的なパンチングメタルのエアコンアウトレットが配されています。新しい「シビック」のインテリアに、クリーンなイメージを与えます。
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運転席と助手席のシートには、ボディースタビライジングシートが採用されています。これは腰回りを樹脂製マットで支える構造になっており、均一感があり、高いサポート性のある座り心地が実現しています。
シート表皮には、2種類のコンビシートが用意されています。軽快でカジュアルなプライムスムース×ファブリックと、上質感のあるプライムスムース×ウルトラスエードです。
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