アメリカだけではない。ロンドンでも同様の事例が起きている。コロナ禍でロンドンから数時間のケントやサリーに引っ越したが、企業がハイブリッドワーク(週3日出社など)を採用したため、再び通勤時間が課題になっている。

いずれも都心に戻るための必要な高額コストを理由に、二の足を踏んでいる人たちがいるのだ。中には同じキャリアを断念した人もいる。リモートワーク前提の人生設計はキャリアを狂うリスクを抱えているのだ。

テレワークの便利さを一度知ってしまうと、後戻りはなかなか難しい。中には地方移住をしたり、家族計画をテレワーク前提で設計する人も当然に出てくる。だが、企業の一存でいつひっくり返るかわからないリスクを抱えている。もちろん、企業ばかりは責められない。激しい国際競争に負ければ会社自体が存続できなくなってしまうためだ。企業経営者は難しい舵取りを迫られている。

 

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