周りの人が何やら怪訝そうに見てくる。「なんでそんな調子いいの?」とサビキ師に聞かれた。どうやらこの日の群れは、サビキにはあまりつかないらしい。

大阪南港に中アジの群れ到来【大阪府】アジング釣行で25cm級の良型中心に2ケタ釣果アタリが止まらない(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

静けさの中で豆アジが時合い

25cmアップを釣ったのはちょうど1年ぶりくらいだ。中アジの引きを忘れていたので、「これって本当にアジなのか?」と驚くような凄い手応えが残る。

実際、ドラグをきつめに締めないと横のアングラーのところまで行ってしまうほどよく引いた。さすがに回遊魚だけある。小さな体にエネルギーがぱんぱんに詰まっているのだ。

時合いは30分ほどで終了したが、ここからは豆アジになる中、まだしばらく中アジは残っていた。

何せ群れの数が多いので、多少抜けても、やり続けているとたまに出会う。しかし基本的には見えアジになっている豆サイズに照準を定めて、1g前後の繊細なアジングを続けた。ワームも大きくはしない。

大阪南港に中アジの群れ到来【大阪府】アジング釣行で25cm級の良型中心に2ケタ釣果豆アジもちゃんとキャッチ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

時間は20時までと決めていたので、ここできれいに上がることにする。1尾は27cmと、自己記録2位のアジがきた。この雰囲気なら、連日やり続けていたら尺アジも夢ではなさそうだ。

メバルの住処もアジが植民地化

アジのアタリが少なくなってからは、高い足場で短いロッドという不利な条件ではあるが、メバリングも試してみた。

しかしここでもアタるのはアジ。ひとつセイゴもかけた。ライトを点けなくても足元まで一面アジと見え見えの状況で、どうもメバルのお家である堤防際までアジが植民地化している様子。

サヨリが抜けてアジが入る。このパターンが去年から2年連続となった。大挙してとどまっている時間はそんなに長くないので、なるべくマヅメの高活性時に固め釣りしたい。

25cmでもうれしいが、この金太郎飴の中から尺を探すには、やはり深いレンジか。3gタングステンのヘッドもあるので、ドン深でも上等だ。今年こそ、アジングアングラーが己を証明するサイズ、30cmを必ずつかみたい。絶対勝つ!