さて、成功のコツは?

 さて、田舎でのんびり起業のお話。今回は、成功のコツを二つお伝えしますね。それは「生活コストを適正化する」と「無理をしない複数の収入源を確保する」の2点です。それぞれについて簡単に紹介します。

生活コストを適正化すれば起業のハードルが下がる

 生活コストが小さければ、起業のハードルが下がります。起業すれば、利益の範囲内で生活費を賄う必要があります(最初は売り上げも小さいので無理かもしれません。そのためにも貯蓄してから起業を目指すことをおすすめします)。

 毎月100万円なければ生活できないのであれば、毎月100万円以上の利益を確保する必要があります。もしも毎月30万円で暮らせるならば、毎月30万円以上の利益で賄うことができます。生活コストが小さいということは、それだけ小さいビジネスでもやっていけますよね。

 ポイントは生活費を最小化するのではなく適正化を目指すことです。無理やり節約しても疲れてしまいますよね。田舎は家賃や不動産価格が低いので、住居費が圧倒的に下がります。あとは外食や高級品の買い物を少し抑えれば、生活費も変わってくることでしょう。

無理をしない複数の収入源があれば暮らしが安定する

 田舎でのんびり起業は複業が基本と、以前もこの記事でお伝えしました。田舎で高単価のビジネスを創るのは難しいものです。商圏人口も少ないですし、田舎の平均収入は都市部と比べると低いですからね。

 また、田舎でやりやすいビジネスは例えば農業や観光業(飲食業を含む)などの季節変動が大きい事業が中心です。一つの事業だけだと売り上げの凸凹も大きく、収入も不安定になりがちです。

 その土地ならではの事業とオンラインでできる事業を組み合わせたり、地元を対象にした事業と他の地域から集客する事業を組み合わせたり、と複数の事業で凸凹を埋められれば全体で収入が安定していきます。

 収入源は事業収益に限る必要はありません。給与収入や投資収益でもいいのです。オフシーズンはアルバイトを併用して現金収入を得たり、家族で暮らしているならば1人が給与所得を得られる仕事を並行したり。株式配当金や不動産収益でも構いません。諸々組み合わせて、暮らしを安定させていきましょう。

田舎ならお金を使わなくてもハッピーに暮らせる

 僕は八ヶ岳南麓(山梨県北杜市)で暮らしていますが、東京で暮らしていた頃よりお金を使わずともハッピーに暮らしています。都市部にいると、ついついお金を使ってしまう仕組みが出来上がっているんですよね。コンビニに行けば、新しいスイーツがある。街を歩いていれば、新しいアパレルが目につく。仕事帰りにも、つい一杯立ち寄りたくなるお店がある。

 さらに他人と比較させることで消費は広がります。あの人が新しい腕時計を買ったのが羨ましい。隣の人は家族で海外旅行に行ってるし、うちも海外に行こうか。周りと比べてうちの車は古いからそろそろ買い換えよう、などなど。

田舎でのんびり起業、成功のコツは二つ!
(画像=『BCN+R』より 引用)

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 でも本当は、自分がハッピーならそれでいいはずです。僕は八ヶ岳南麓で暮らすようになってから、アパレルの買い物もめっきり減りました。外食もしますが、車が基本なのでお酒は家。外でお酒を呑まないだけでも、ずいぶんお金は使わないものです。

 もちろん、八ヶ岳にもお金持ちはいます。でも、お互いにあまり比べてないんですよね。自分が楽しければそれでいい。そんな場所にいると、無理に背伸びしたお金の使い方をしなくなるものです。