■アムンセン隊が一番乗りで南極点に到達

この南極点到達レースに勝利したのはアムンセンだった。若い頃から探検家として豊富な経験を積んできたアムンセンは、軍人であるスコット率いる隊よりも約1カ月早い、1911年12月14日に南極点である南緯90度に到達し、全員無事に帰還を果たす。

スコット隊は、1912年1月17日に南極点に到達したが、そこにはノルウェーの国旗がはためいていた。失意の中帰路につくスコット隊に追い打ちをかけるように悪天候や隊員の凍傷などさまざまなトラブルが襲い、最終的に南極点に向かった隊員全員が死亡するという悲しい結果に終わってしまう。