韓国の国会で、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾を求める議案が可決されました。議案は最大野党が提出し、国会議員の3分の2以上(200票以上)の賛成を得て成立しました。これにより、ユン大統領の職務は停止され、韓悳洙(ハン・ドクス)首相が職務を代行します。

今後180日以内に憲法裁判所が弾劾の妥当性を判断する予定です。大統領の弾劾議案が可決されたのは、2016年の朴槿恵(パク・クネ)元大統領以来のことです。

尹錫悦インスタグラムより

与党は党として反対を確認しつつも、本会議に出席して投票を行うことを決定しました。

議案可決には、与党「国民の力」から少なくとも8人以上の賛成が必要でしたが、韓国メディアによれば、与党内の複数の議員が賛成に回る可能性が指摘されていました。結果として、賛成204、反対85、棄権3、無効8となりました。与党議員のうち、少なくとも12名が賛成票を投じたと見られています。

最高裁が尹氏の罷免するべきだと判断した場合、尹氏の後任を決めるための大統領選が実施されます。下馬評では2022年大統領選で「反日」強硬派と警戒された李在明氏が最有力候補だと見られています。