今はお金を出して時間や快適さを買い、余剰の時間や労力をすべて仕事や学習など生産的なものに再投資をしている。確かに生産性はすさまじく向上し、明らかにこちらの方が経済的合理的があるが、時々楽しかった節約生活が懐かしくなることがある。
貧乏だった頃の価値観自分が貧しかった頃と今とでは大きく変化した価値観がある。今は「結果を出すこと」だが、貧しかった頃は「頑張るプロセス」に重きをおいていた。
上述した節約や小銭を追う行為を楽しく、充実感を覚えていたのはその頑張って走り回るプロセスそのものに価値を感じており、「今日は疲れたけどすごく充実した一日だったな」と満足して布団に入っていた。
現在の自分はかけた時間や労力に見合わない節約はしない。車で遠出をする時は基本はすべて高速道路を使うし、東京や大阪へ仕事で出張をする時は電車ではなくタクシーを使う。セミナーに登壇する時は割高でも会場から近いホテルに泊まる。
その理由は体力を使えば旅行先や仕事でパフォーマンスが落ちるからだ。それよりも数百円、数千円を払ってできるだけ高いパフォーマンスで悔いのない結果を出したいという思考になったのだ。
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よくネット上に「貧乏生活を抜け出すには?」といった議論があるが、意外にその全員が抜け出すことを求めていないこともある。元々、平均以上だったことが貧乏に転落すれば抜け出す意欲は強いだろうが、自分がそうだったように最初からずっと貧しい生活をしてきた人にとっては救済の必要性を感じていないこともある。貧乏生活に慣れるとそれも強力なコンフォートゾーンになるのだ。
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