現代科学とクマリ・カンダム:伝説と現実の狭間

 現代地質学は、プレートテクトニクスに基づき、クマリ・カンダムがかつて陸地だったという説を否定している。プレートテクトニクスは、沈没した大陸の存在を仮定せずとも、現在の大陸の分布を説明できるからだ。

 しかし、科学的な懐疑論があるにもかかわらず、タミル語とサンスクリット語の文献には、南インドに沈んだ土地が存在するという記述が繰り返し登場し、クマリ・カンダムの伝説を支えている。また、ポーク海峡にある「ラーマの橋」(別名「アダムの橋」)と呼ばれる地形も、失われた大陸の証拠として挙げられることがある。一部の人々は、この自然に形成された地形が、かつてクマリ・カンダムへ繋がっていた人工の橋だと主張している。

海に沈んだ伝説の大陸「クマリ・カンダム」は本当に存在したのか?
(画像=空から見たアダムス・ブリッジ 画像は「Wikipedia」より,『TOCANA』より 引用)