ニューカッスル・ユナイテッドは2021年10月、サウジアラビアの政府系ファンドである公共投資基金(PIF)を中心としたコンソーシアムに買収された。これにより豊富な資金力を手に入れ、選手への給与支出が大幅に増加。しかし、2023年8月から2024年11月14日までの間に、トップチームの主力選手が21件もの負傷に見舞われている。これはプレミアリーグ全体でも最多となっている。

その結果、高額な給与にもかかわらず、選手たちはピッチ上でその投資に見合う成果を十分に発揮できていない状況が続いている。むしろ、多くの主力選手が負傷で戦線を離脱し、控え選手たちが出場機会が増えるという皮肉な結果となっている。

ケビン・デ・ブライネ 写真:Getty Images

3位:マンチェスター・シティ

負傷者数:16人
負傷選手への給与支出額:2,8145,000ポンド(約54億6,015万円)

マンチェスター・シティがイングランドサッカー界で最も支配的な存在となったことは誰も否定できないだろう。彼らには、負傷による危機に対応できるほどの選手層の厚さが昨2023/24シーズンまではあった。また、昨シーズンまでの成功の一因として挙げられるのは、主力選手たちが比較的健康を保っていた点だ。

一方で、MFケビン・デ・ブライネは負傷により、昨シ-ズン第2節から第19節までの長期期間において戦線離脱しており、その間の給与コストは1,086万ポンド(約21億608万円)にのぼった。これは同期間中に負傷した選手の中で最も高額であり、1日あたりなんと約12万ポンド(約2,327万1,644円)となる。そして今2024/25シーズン、ファンが最も懸念しているのは、今年バロンドールを受賞したMFロドリの長期離脱が引き金となり、チームが悪循環に陥っている点だろう。


ラファエル・バラン 写真:Getty Images

2位:マンチェスター・ユナイテッド

負傷者数:18人
負傷選手への給与支出額:3,9141,480ポンド(約75億8,674万円)