もちろんそれぞれのモデルについて、性能の差などは若干あります。たとえば、トークン(入力・出力テキストの量の単位)に関していえばGeminiが本稿の執筆時ではダントツ1位です。

ただし2024年現在、生成AI開発会社はこぞって競争を続け、ある日は「Geminiが最強!」と言われたり、またある日は「これからはClaude一択」。あるいは「Perplexityの新機能がヤバい」などと、日々その評価は変わっています。これからもきっとさまざまな変化や進化があるでしょうし、評価もその都度変わるでしょう。トークンだってそのうち、ChatGPTが抜いたり、ほかの生成AIが抜いたりも間違いなくおこります。

つまり、どれが優れているとは一概にいえないのです。いまもこの時間にまた評価はひっくり返っているかもしれない。そのくらい、生成AIに関しては情報のアップデートが日々行われているのです。

このようなことから、細かい仕様に関してはあまりこだわる必要はないと考えています。生成AIや、それを使ったサービスは次々と登場しますが、それらすべてにちゃんとついていく必要もありません。現時点ではUI(ユーザーインターフェース:見た目)が好きなものを選べばよい、というのが私の考えです。

「MyAI」とは、自分に特化した「相棒AI」を自分で作り上げる方法論

それでは、「MyAI」とやらは普通の生成AIとなにが違うの?あなたが生成AIに第一声をなげかけると、例えばこんな感じ。

「ねえ、ボクたちと友だちになろうよ!」

プレゼン資料を作らなきゃいけないのに、アイディアが浮かばない。そこでIQ300の天才が「君のプレゼン、ボクならこう考えるね」と自分に合った斬新なアドバイスをしてくれる。

「今後のキャリア、どうしようかな……」と相談すれば、従順なメイドが「御主人様に最適なキャリアプランは次のとおりです」と自分の過去のキャリアとスキルを踏まえた提案をしてくれる。