2位:カルロス アルカラス
スペイン/2003年5月5日/48勝13敗/9,850,338ドル/全仏・ウィンブルドン
ポイントランキングでは3位に終わったが、賞金ランキングでは2位に。その大きな要因はもちろん、グランドスラム2勝の実績にある。5月の全仏オープンでは、準決勝のシナー戦、決勝のズベレフ戦ともにフルセットまでもつれる激闘を制して初優勝。さらに連覇を飾った7月のウィンブルドンでは全米と並んで高額の270万ポンドを獲得。全豪オープンでも準々決勝まで行ったが、全米オープンの2回戦で格下のボティク バン デ ザンダスフルプ相手にストレート負けしたのは痛かった。ATPマスターズ1000ではBNPパリバ・オープンで勝利したが、より高いレベルで安定感を示せれば、さらなる高みに行けるだろう。まだ21歳、さらなる飛躍に期待したい。
1位:ヤニク シナー
イタリア/2001年8月16日/67勝6敗/16,914,035ドル/全豪・全米OP
今シーズン初の年間ランキング1位を達成し大躍進を遂げたシナーだが、賞金額でもトップとなった。今年は優勝賞金額315万豪ドルの全豪オープン、さらに360万ドルの全米オープンと2つのタイトルを獲得。さらに、全仏オープンは準決勝、ウィンブルドンでも準々決勝まで進んでいる点は出色。他選手はどこかで早期敗退の「ポカ」があるが、この安定感が獲得賞金の高さにもつながっていると考えられる。グランドスラム以外でもマイアミ・オープン、上海マスターズなど最多勝となる8勝を上げた。ATPファイナルズでは決勝までの全5戦で1セットも与えることなく完全優勝、同大会での優勝賞金額は480万1500ドル(約7億2,000万円)で、これがとどめの一撃となった。
【デビスカップ速報】イタリアが2連覇 ストレート勝ちでオランダ破る
ATPツアーはグランドスラムを中心に年々賞金総額が上がってきている。1つの勝利だけでなくコンスタントに成績を収めることが賞金額ランキングにも影響してくるだろう。来シーズンも注目したい。