大きな歴史の変換点となったといえる2024シーズンのATPツアーは、若手の大躍進、ベテランの意地など多くのドラマがあった。今年のシングルスでの賞金額をランキング化し、激動のシーズンを振り返っていきたい。

【コラム】WTAランキング サバレンカ、シフィオンテク2強体制に

 まずは、4位-10位まで。

【4位―10位】

4位:テイラー フリッツ
    アメリカ/1997年10月28日/51勝21敗/6,915,586ドル

5位:ダニル メドベージェフ
          /1996年2月11日/43勝19敗/5,573,010ドル

6位:キャスパー ルード
    ノルウェー/1998年12月22日/51勝23敗/5,010,351ドル

7位:ノバク ジョコビッチ
    セルビア/1987年5月22日/36勝9敗/4,421,915ドル

8位:アンドリー ルブリョフ
        /1997年10月20日/41勝25敗/4,067,753ドル

9位:アレックス デミノール
    オーストラリア/1999年2月17日/47勝19敗/4,041,718ドル

10位:ステファノス チチパス
    ギリシャ/1998年8月12日/44勝21敗/3,392,603ドル

 続いて、上位3人を3位からお届け。

3位:アレキサンダー ズベレフ
    ドイツ/1997年4月20日/68勝20敗/8,839,406ドル全仏OP準優勝

 27歳のズベレフはキャリア賞金額ではジョコビッチに次ぐ4,750万ドル以上を稼ぐ中堅。全豪オープンではアルカラスを破り準決勝に進出。全仏オープンでは決勝でまたもやアルカラス相手に、ファイナルセットに持ち込んだが惜しくも敗戦した。ウィンブルドンは4回戦、全米オープンは準々決勝で、共にフリッツに敗れた。ATPマスターズ1000では、BNLイタリア国際とパリ・マスターズで2勝を挙げる活躍を見せた。これまで2度優勝しているATPファイナルズでは、今シーズンもラウンドロビンで1セットも失うことなく3連勝、準決勝に進んだ。要所要所で稼ぎ、賞金ランクもポイントランクも上位に来ている、後はいまだ未勝利の「グランドスラム優勝」が次のステージに進むための至上命題となるだろう。